他のblogやwebサイトには、「知識」と「知恵」の違いについて良い説明があると思いますが、書きたくなってしまったので書きます。あと、先に断っておきますが、今回は私の周りの特定の人たちに対して言っているわけでは全くないので、その点ご理解御願いします。
パソコンのトラブル対処をいろいろ頼まれて、問題を解決したときによく「すごいですね」とか「よく知ってますね」と言われます。でも、ここでほとんどの問題解決に使う能力は、ある分野に詳しいという「知識」が豊富であるためであるとよく勘違いされます。
経験上、同じトラブルに対応したことがあるからと言うこともありますが、たいていはネットで先人が同じ問題に対処した情報を見つけてきているに過ぎません。
つまり、「うまく探すという智恵」が人よりちょっと優れているに過ぎません。
IT技術、世界的に言うとICT(情報通信技術)は、知識ではなく智恵が重視されると経験上感じています。もちろん知識なしにはプログラムは書けませんが、智恵が不足していれば効率の悪い仕事をしばしばしてしまいます。
プログラマの世界で言われている格言のひとつに「車輪の発明を再びするな」というものがあります。これは、人がすでに確立した技術をわざわざ無駄な時間をかけて同じものを作ると言う意味です。
具体的に言うと、良くありがちなことなのですが、確立された検索アルゴリズムやライブラリと言われる、すでに確立された「車輪」の存在に気づかず、その機能を自前で作ろうとすることです。大抵の場合、自前で作った道具の方が問題が多く、性能が悪く、テストも余分にする必要が出てきたりします。
IT技術者(というか、技術者全般に言えると思いますが)はこのような点でできるだけ無駄な努力を省くことで、製品のコストを下げ、売り上げを上げ、残業時間を減らし……、まぁ楽をしようとするわけです。まぁ言うなれば、苦労してコンピュータに任せられることは任せられるようにして自分は楽をしようとしているわけです(笑)。実際は、浮いた時間でまた別の仕事を命じられるのが落ちですけど(爆)。最近は、ITが労働者の仕事を楽にするのでなく、労働者の人員カットにつながるのに気づいている人々も多くなっており、自動化できることをわざわざ人の手をかけるような仕様のシステムにしろと要求する労働組合や元国営企業とか、お役所とか、独立法人もあるってのも聞いたり聞かなかったりって感じですが(笑)。
ところで日本での受験対策までの勉強は主に「知識」を詰め込みそれの多寡を問うことに重点が置かれているように思われます。だから知恵と記憶力が問われ、情報が詰め込まれるに過ぎない何の役に立つか分らない勉強が多かったと思います。お陰で私は世界史と日本史が大嫌いでした(日本史は漢字が書けないからダメで、世界史はカタカナの外人の名前が覚えられないのでダメというのもありましたが)。今となっては、今の世界情勢を知るには世界史も日本史も知っておくべきと感じますが。
そうそう、数年前から学校教育の場(高校か中学どっちでしたっけ)で「情報」という教科が必修になっているようです。私はその教科書を見たことがありません。しかし、IT技術者を増やしコンピュータリテラシー(情報技術に関する知識)を向上しようとするためであろう事くらいは推測できます。でも、「知恵」の部分についてちゃんと教えているのかが心配です。
全員がプログラムを組める必要はないと思いますが、最低限のプログラムの仕組みが分っていると、OfficeアプリとかでもVBAとかを活用してより便利&仕事を楽に使えるんではと思います。
ここジブチでは、WORD・EXCEL・ACCESSが使えればIT技術に詳しいtechnitien(技術者)だと扱われています。
私の職場でもこのような「技術者」はいますが、日本のいわゆる「パソコンオタク」のレベルより低いように感じます。まともなデータベースの設計ができなくて、見栄えだけのフォームから出来た「データベースらしきもの」を作れるだけでも「ACCESS経験有り」になるそうです。せめて、ACCESSを使えるIT技術者を名乗るならSQLくらい使えてくれと言うのが本音です。
所詮彼らは小手先のOfficeアプリを使えるというだけの、ほんのちょっとの「知識」があるに過ぎません。ま、そう言う職員に「智恵」を与えるのも私の任務のひとつなのですが、これに関してはまた別の機会で。
まぁ、その中でも向上心のある人間もいるし、私の職場以外では自分でいろいろ工夫してマクロを使っているところもあるそうですが。ただ、ジブチの教育機関でICTにおいて「智恵」の重要性が教えられているのか知りたいところです。多分、残念な事実を知ることになるでしょうが。
私の周りの話に戻します。
分らないことがあれば周りに聞くというのが問題解決のひとつです。しかし、周りに聞く人がいない場合やその質問する相手の時間を相手にとって無駄にしてしまうと感じる場合は、まずは自分で調べるということが重要ではないかと感じます。
ここでは調べる情報源をインターネットとします。効率的な検索方法や検索結果から自分のほしい情報を抜き出すという智恵が少ない人が多いよう思います。
このような人たちでも大抵はWORD、EXCEL、Outlook Express、InternetExproler等のソフトは問題なく使え、ワープロによるレポート作成や表計算ソフトによるグラフ作成はこなせる場合が多いです。
このような人たちになぜ「効率的な検索方法を知る」、「検索結果から自分のほしい情報を抜き出す」ということが難しいのかが不思議なわけです。
パソコンのマニュアル本はいろいろありますが、このような智恵に関する本をあまり見たことがありません。あるのかもしれませんが、ベストセラーになったと言うことは聞いたことがありません。
私自身も確かにどのようにしてこの種の智恵(と言うほどとは思いませんが)を身につけたかうまく説明できません。
逢えて言うと、自分で知りたいことを調べるうちに、知りたいことに関する言葉をうまく選択して検索エンジンに渡すということをするようになったというくらいです。「正確なコンピュータ用語を知っておく」、「検索の際に類義語でも調べる」、「いくつかの検索サイトを知っておく」の3つを実行するだけでもずいぶん調べる効率は変わると思います。
いずれにせよコンピュータに詳しい人でなくても、自分の知りたい情報が探せるようになればと思います。
さて、質問と回答と言えば思い出すことがあります。昔、某価格情報サイトの口コミ掲示板の常連だったときのことです。パソコンのトラブルを「教えてください」とか「助けてください」とか、抽象的なタイトルで質問する人には以下のような事を心の中でつっこみつつ、紳士的対応フィルターをかけて返信してました。
「聞く前に他に似た質問が過去にないかくらい調べろ」
「問題の状況くらいちゃんと説明しろ! 『なんかおかしい』だけじゃ分からんわ!」
「自分の使ってるパソコンの機種とソフトのバージョンくらい書け!」
「あちこちで同じ質問をばらまくな!」
「自分の質問の仕方が悪いのを注意されて逆ギレするな!」
「大抵の情報交換掲示板はボランティアなんだから、回答者をサポート窓口と勘違いするな!」
「問題解決したんなら、礼くらい一言書けよ!」
「そもそも、初対面でなれなしい図々しい失礼な口調やねん!」
あー、すっきりした(笑)。こんな経験ありませんか? 質問する側でも回答する側でも。まぁ、嫌なら答えるなよというつっこみがありそうですが、嫌なときはスルーしてますよん。ネットで質問する際は上記のような点に気をつけて頂ければ、掲示板に関してほとんどのトラブルは起こらないはずなんですけどねぇ。
私といえば最近、手帳と紙のノートという知識をためておく為の『外部記憶装置』がないと日々の生活に困っているのでした(爆)。ま、パソコンやPDAなどにも記録はしますが、持ち歩くとジブチ人から「それはパソコンか?」、「いくらするんだ?」、「俺にも売ってくれ」の三連コンボを受けるので、メモを取る基本は紙ベースにしてます。電子辞書でさえ上記のコンボが発生するのでとても面倒なんですよ。高すぎる値段を言うと、「金持ちだ」と思われ、安い値段を言うと「売ってくれ」と言われるし……。ま、基本的に仕事場でしか出さないので最近は言われなくなりましたけど。
ま、とにかく皆さん検索上手になってください。21世紀は知識ではなく、知恵の時代だと思います。
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